僕らはいつも忙しい

「人生最期の日に何をしたいですか?」

 

 

かもめ食堂、という映画のワンシーンにこんな問いかけの場面あって、そこで主人公は、「好きな人だけを集めて、美味しい料理を食べながらゆっくり過ごしたい」って答えるんです。

 

 

僕も、正に同じような光景を描いていて、お金の悩みとか、人間関係の悩みとか、そんな人生への不安を一旦全て忘れて、ただ好きな人達だけで美味しい料理を食べて笑っている。僕の場合、そこに音楽が付いてくるんですけど、そんな光景を眺めながら、僕の大好きなミュージシャン達と音を出せたら、どんなに素晴らしい最期の日だろうって。

 

 

僕にとって、一番幸せな瞬間がそれだとしたら、当然それを目指して生きていく訳で、現在目標にしている下北沢440もそうだし、ソロ活動を始めてからのこの10年間、定期的に歌わせてもらっている、川崎の沖縄そばゆんたくも、正にそんな場所な訳です。

 

最小のコミュニティこそが幸福の証

 

 

コミュニティって、世の中に色々ありますよね。家族、会社、学校、LINEグループ、ファンクラブ、オンラインサロン、、人類が始まってからずーっと、人は何かのコミュニティに所属しながら、ここまで繁栄してきました。その上で、

友達を沢山作った方が良い。

大きな会社に就職した方が良い。

結婚して沢山の家族を作った方が良い。

葬式は沢山の人が参列してくれて泣いてくれる方が良い。

 

 

僕も含め、多くの人が、小さいよりも大きい方が良い、少ないよりも多い方が良いというような観念を刷り込まれて育てられてきました。僕もつい最近、娘の保育園が決まり、「沢山お友達できるねー」なんて言っちゃったんですが、沢山お友達作らないといけないような押し付けをしてしまったのではないかと、ふと我にかえって反省したりします。

 

 

考え過ぎだよ、別に沢山友達作ったって良いじゃん、と思われるかもしれませんが、考え過ぎついでに、より深く深く掘り下げていけば、純真な子供の頃に、人生がなんだか窮屈になるリスクが高い観念を刷り込ませるのはいけないな、という結論に至った訳です。勿論、沢山お友達がいる事に全く否定はしません。そういった、世の中の常識でいうところの素晴らしい方がいるお陰で、今の世界があったり、僕らの生活を支えてくれていると思うからです。例えば、iPhoneを作ってくれたスティーブジョブスが亡くなった時、大きなニュースになりましたし、沢山悲しんだ人がいた事でしょう。そんな素晴らしい人に、人はいつの時代も憧れ、今の自分と比べて悲観したりします。

 

 

でも、本当の幸せって何かを考えた時に、多くの人にとっては、お腹いっぱいご飯を食べれる事だったり、時間を気にせずに睡眠を取れる事だったり、好きな人と一緒に入れる事だったりすると思うんです。人生最期の日に、この期に及んで、高級車に乗りたい!豪華な家に住みたい!って思う人は少ないのではないでしょうか。もしかしたら、富や名声を手に入れた多くの偉人達も、最期に望んだものは、案外、そんな多くの人が持っているモノだったりするかも知れません。という事は、多くの人は幸せになれるチャンスがある、という事です。沢山お金がなければ幸せになれないとか、顔が美しくないから幸せになれないとか、そんな事は決してない。ない筈なのに、それでも多くの人が幸せに人生を終えられる訳ではありません。寧ろ、世間の常識的な幸せ、に照らし合わせると、無念の内に人生を終える気がしてならない、と思う人が沢山いる訳です。

 

 

物が溢れてる割に無い物ねだりで、隣の芝生はいつも青くて、比べる対象があり過ぎて、優劣を決めたくて、不幸なふりをしている方がどうも楽で、でも自慢したくて、認めて欲しくて、愛して欲しくて、、僕らはいつも忙しい。

 

 

幸せって何だっけ?

きっと知ってる。時々忘れてしまうだけ。

 

 

大好きな人と、大好きな音楽と、美味しい料理と、何にも囚われない場所と時間。そんな最期の日が、毎日続きますように。

 

 

 

 

 

恵太

2020年08月11日 | Posted in ブログ, 想い・雑談 | | No Comments » 

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